親知らずの抜歯【1日目〜14日目】

手術が終わり、とりあえず一つ山場は過ぎたか、と思いました。それは大いなる勘違いでした。確かに手術というのも大きな山ではあったのですが、これは何個かあるうちの一つの山。

抜歯した日の夜の痛みを基準とするなら、痛みだけで言えば、

一番痛かったです。

薬飲む前から痛かったし、飲んでも痛みがややぼやける程度。とりあえず体力を落とさない様に横になって目をつぶってました。

2日目は、やや痛みは柔らいで来たかな。ただまだまだ痛く、なんだか喉が痛くなり始め、ひどく風邪をひいたような感じに。

3日目は、更に痛みが柔らいできました。最も痛かった時の半分くらい。喉の痛みの方が不快なくらい。

4日目、ここが第3の山。痛みがぶり返します。抜歯当日くらいの痛みが出る。親知らずを抜歯して、スマートに治癒をしていかない人が100%、絶対に全ての人が心配するであろう症状

ドライソケット。

痛みが治らない人は何度となくこの単語を調べることになるでしょう。私もこの一週間何度この単語を調べたことか。

このドライソケットとはなんぞやというと、抜歯した後に穴ができますよね。その穴に血の塊(血餅という)のカサブタのようなものが出来るのですが、それがちゃんと形成出来ない場合があるんです。うがいを強くしてしまったり、歯磨きをしてしまったりして、それが剥がれてしまうと。そして血餅が出来てないと、傷口(骨)が露出した状態になり、細菌感染してしまい、すご〜く痛みが出る、という症状です。

そもそも横向きの難抜歯とかの場合、血が溜まりずらかったりするらしく、私の場合ももしかして上手く血餅が出来てないのではないか?なんて心配で毎日穴を覗いていたのですが、血餅らしき物が出来てなかったんですよね。たぶん。

次に病院に行くのが抜糸の1週間後だったので、とりあえずあと何日間か我慢してみるかと様子見。

5日目、前日の猛烈な痛みからほんの少し落ち着いてはいたが、とても痛い。これはヤバいんじゃないかと思い病院に電話。休診らしく、もらった痛み止めも飲みきってしまったので市販薬を買いにドラッグストアに駆け込む。

6日目、ほぼ5日目と変わらず。

7日目、抜糸をするために通院。作業自体は10分かからないくらい。抜糸自体の痛みはなし。調子はどうですか?と聞かれ、とても痛いですと伝える。見た所、ドライソケットではないとのこと、はぁ〜良かったと一安心。ただこの痛みはなんなんだと言うところ。抜いたところに食べカスが詰まって、炎症を起こしていたらしい。血餅を意識するがあまり、上手く口がゆすげていなかったんですね。

8日目、手術後で言うと一番痛みがない!ただやっぱり痛み止めを飲まないと辛い。歯の方はなんだか快調に向かっている兆しが!と思いきや、今度は体調が崩れ始める。寝不足や、抗生剤を結構長い間飲んだせいか、常に風邪っぽい。こう言う時はいっつも副鼻腔炎になるんだよなぁ。

9日目、予想通り粘り気のある鼻水。鼻の奥がズキズキ痛む。歯が痛いのか副鼻腔炎が痛いのかよくわからない。


14日目、9日以降はあとは体調を戻しながら〜と言う感じでした。副鼻腔炎もなんとか落ち着いて、歯の方もやっと痛み止めを飲まないでも我慢できる程度に。まだまだ穴は残ってるので、食事後にしっかり口をゆすいで食べカスを残さないように。

とりあえず私の親知らず抜糸体験はここで一区切りにします。また何か変わりがあれば。

親知らずの抜歯【手術当日】

そもそもなんで親知らず抜歯の体験記を残そうと思ったのか。それは私自身がそういった記事を読み漁ったからです。未体験の痛みと不安で夜なんか全然眠れないし、そんな時に本当に先人達の体験談に救われたので、これから抜歯する人に向けて私も記録を残せたらなぁと思っています。


では本題に戻ります。

親知らず周辺が炎症を起こしていると手術が出来ないので、抗生剤を何日か服用することに。

薬が切れると痛みは出るものの、ある程度炎症が落ち着いたので手術の日程を決め、その日に向けて体調を整えます。手術当日まではあまり体に負荷をかけずに、予定日を迎えました。

簡単に手術の説明を受け、その後の気をつけることなんかもざっと説明を受けました。説明の中で一番気になったのは、顎の神経に干渉してしまった場合に、口に痺れが残るかもしれないとのこと(100人いたら2人くらい症状が出るらしい)。レントゲンで見た感じ、親知らずの根元が神経ギリギリの位置にあったので、懸念が残ります。

手術中は麻酔が効いているため痛みはないとのこと。ネットで事前に仕込んでいた情報でも手術中は痛みはないよ!とのこと。

麻酔を打ち、薬が効いてきた頃合いに手術を開始。ゴリゴリ削ったりなんやらするのですが、麻酔がしっかり効いているので痛みはなし!ほとんど目をつぶっていたので何をされていたのか分かりませんが、恐らく出てる頭を削る、歯茎を切開する、根を抜く、という事をしていたのだと思います。

切開するところまではほぼ無痛、順調に行われたのですが、ここからがキツかった。

根がぶっとい、かつ曲がっているらしく、すぽっと抜けないとのこと。

根っこを左右にグリグリと振りながら徐々に抜いていく感じになったのですが、これがめちゃめちゃ痛い。痛かったら言ってくださいと言われ、すかさずめちゃめちゃ痛いですと伝え、追加の麻酔を。

少し痛みは落ち着いたものの、深いズキズキした痛み。もうこれ以上痛い痛い言ってると手術が終わらないと思い我慢。薄々感じてはいたのですが、麻酔が効きづらい体質なんだと思います。

我慢の甲斐があってか、なんとか手術時間も30分かかるかかからないかくらいで終了。調子はどうですかと聞かれ、すごい痛いですと伝える。この辺までで、一般的な状況だと手術中から2時間くらいは皆痛みはないらしいですが、私は既にズキズキのズキでした。

親知らずの根元は神経を避けていた様で、痺れなどはないとのこと。ただ、リンパの近くに干渉したため、喉が腫れるかもねと言われました。

この痛み、今夜は眠れないだろうなと思っていましたが、案の定痛み止めを飲んでも眠れませんでした。喉も腫れて、喉風邪を引いた様な感じ。

親知らずの抜歯【事の始まり】

皆さんは親知らず、生えてますか?そして抜きましたか?

親知らずはそもそも生えてこない人もいたり、まっすぐ生えていたり、横向きに生えていたり、歯茎に埋まっていたりと状況は人それぞれありますが、

私は生えていました。4本。

それぞれ埋まってたり、横向いてたり、なんでもござれ。

その中の一本で、左奥の親知らず。奥歯に向かって横向きに生えており、頭が半分ほど出ていました。気になり始めたのは20代半ばくらいだったかなぁ。当時はそこまでに気にもならなかったのですが、年々と疲れが出るとその奥歯周辺が痛むように。そのような生え方をしている親知らずは、どうしても歯磨きが行き届かないようで、少しづつ虫歯が進行していたようです。

仕事が少し落ち着き、なんとなく、ただなんとなく歯医者に歯科検診に行ってみるかと思ったのが全ての始まりでした。

検診の結果としては、虫歯らしい虫歯はなく、ほっと胸をなでおろしたのですが、お医者様が一言、「親知らずの部分が少し気になりますね。」

レントゲンでは異常はなさそうだったのですが、奥歯と親知らずの間は目視することができず、削ってみないとわからないとのこと。実際、疲れると痛みが出るし、この際、長年の頭痛の種を排除してもらうか!と思い治療を依頼。

いざ歯を削りだしたら中々虫歯が進行していたようで、どんどん削る削る!これ親知らず無くなるんじゃないかと思うくらい削られました(体感)。取り敢えず見える部分の虫歯は治療出来たらしく、その日は何事もなく終了。あー取り敢えずこれで親知らずが痛むのは無くなったのかな?なんて思っていたのですが、2、3日したらどんどん痛みが出てくるじゃあないか!

すごい痛むんですけど!歯医者さんに駆け込み、炎症が起きてる可能性があるので、抗生剤をもらう。4日くらい飲んだかな。少しづつ痛みは治るも、薬を飲まなくなったらまた痛むを繰り返し、もう流石にこれは、

抜くしかない

覚悟を決めました。決意を伝えると、取り敢えず炎症してると麻酔効かないから落ち着いたら考えましょうということでガックシ。ここまでで一ヶ月くらいかな。だらだらと歯が痛い期間が続きました。